【アナハイム】カリフォルニアの空から世界の絶景へ!ディズニーランド・リゾートにおける「ソアリン」の進化

何十年にもわたり、ディズニー・パークは「実際に空を飛ぶ」とは
どのような感覚なのかをゲストに体験させる方法を追求し続けてきました。

「空飛ぶダンボ」でふわりと空へ舞い上がる心地よさ。
「ピーター・パン空の旅」でロンドン上空を飛び、ネバーランドへと向かう時の高揚感。
「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」でのライトスピード(光速)へのジャンプや、
「グーフィーのスカイ・スクール」での急旋回や急降下。
これらすべてが、長年にわたるディズニーランド・リゾートの物語を彩る数々の名場面です。

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークに「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」が登場した際
あの「空を飛ぶ感覚」は全く新しいスケールで蘇りました。
ゲストをかつてない高さへと誘い、
眼下に広がる「ゴールデン・ステート(カリフォルニア州)」の息をのむような絶景を見せてくれたのです。

そして今、7月2日にディズニーランド・リゾートで「ソアリン・アクロス・アメリカ」が新たに登場し、
ゲストを乗せた「フライト」が再び飛び立とうとしています。
この画期的で多くのファンに愛されるアトラクションがどのようにして誕生し
いかにしてさらなる高みへと進化し続けているのか、その軌跡をご紹介します。

「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」で巡るゴールデン・ステート
2001年の「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」の華々しいオープニングと共に登場した
「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」は、ゲストに「空を飛ぶ」という夢を叶える体験をもたらしました。

カリフォルニアの絶景を空から眺める爽快な冒険へとゲストを誘うこのアトラクション。
搭乗前には、航空史に名を残す英雄や伝説の物語に触れ、
チーフ・フライト・アテンダントのパトリックから重要な安全上の案内を聞きます。
その後、ハンググライダーの楽しさを完璧に再現した最先端の飛行マシンに乗り込みます。

しかし、アトラクションが完成し「離陸」する前には、ディズニーのイマジニアたちにとって大きな課題がありました。
それは、80人以上のゲストを高さ80フィート(約24メートル)のドーム型スクリーンの中心に
配置するための現実的な方法を考案することでした。
この難題に取り組んだのが、ライド・エンジニアのマーク・サムナーです。
開発中にアイデアを模索していたサムナーは、
自宅の屋根裏部屋から埃をかぶった「エレクター・セット(金属製組み立て玩具)」を取り出しました。
そこには、おもちゃサイズのナット、ボルト、梁(はり)、滑車、そして手回しクランクなどが揃っていました。

サムナーは数日間にわたり、熱心に作業を続け、実際に動く模型を組み上げました。
そして見事に模型を完成させると、
彼は「リフト・アンド・グライド(持ち上げて滑空する)」方式のライド・システムを実演してみせました。
このシステムこそが、後にこのアトラクションの最大の特徴となる要素だったのです。

雲を突き抜けた先に姿を現すサンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジ。
眼下に広がるナパ・バレーのブドウ畑と、その上空で絶景を求めて浮かぶ色とりどりの熱気球。
夕暮れ時のマリブの美しい海岸で、最後の一波を狙うサーファーたちの姿。
さらにはパーム・デザートにある「PGAウエスト(ラ・キンタ)」で放たれた
力強いドライバーショットが、スクリーンに向かって真っ直ぐ飛んでいく迫力のシーンまで。

2001年2月8日のオープン以来、ジェリー・ゴールドスミスによるオリジナル楽曲や
シーンに合わせて漂う香りとともに、このアトラクションは多くのゲストに愛され続けてきました。

北カリフォルニアから南カリフォルニアへと向かうこの空の旅は、
早朝から始まり、やがて夜の帳が下りるまで続きます。
その道中では、ヨセミテ国立公園のハーフドームや、冬のスキー・スノーボードの聖地であるタホ湖、
モントレーにあるポイント・ロボスの険しい海岸線といった名所を巡ります。
さらに夜のロサンゼルス中心部では、高層ビル群や
かつて「ステイプルズ・センター」と呼ばれたアリーナの近くを通り抜け、
もちろん、走りやすく渋滞知らずの「110号線(フリーウェイ)」の上空も飛行します。

「ソアリン・オーバー・カリフォルニア」の豆知識:
アンザ・ボレゴ州立公園を馬と騎手が疾走するシーンの撮影に先立ち、制作チームは考古学者や専門家からなるチームを雇用し、
現地の生物学的・古生物学的資源に関する調査を行いました。
インディ・ジョーンズも顔負けの素晴らしい対応として特筆すべきは、
彼らが「フォンツ・ウォッシュ」から「フォンツ・ポイント」に至る約4マイル(約6.4キロ)ものトレイル区間を、
遺物を傷つけないよう手作業で丁寧に点検・清掃したことです。
その様子は、実際の映像でも確認することができます!

同じくアンザ・ボレゴのシーンでは、
あの有名な「サンダーバーズ(米空軍のアクロバット飛行チーム)」が登場し、
その圧倒的なスピードと精密な飛行技術でゲストを魅了します。

当時、サンダーバーズのリードパイロットを務めていたのはブライアン・ビショップ中佐でした。
彼はその役割にふさわしい「ビー・ボップ(Be-Bop)」というコールサインで親しまれていました。
サンダーバーズのリードパイロットの任期は最長3年と定められており、
撮影当時は、この名高い飛行隊のリーダーとしての彼の任期も終わりに近づいていました。

しかし、パイロットなら誰もが夢見るような、まさに物語の結末にふさわしい感動的なフィナーレが待っていました。
「ビー・ボップ」は、サンダーバーズの指揮官としての最後の飛行となるこのシーンの撮影に参加することができたのです。
これにより、彼は自身の輝かしい飛行の功績にさらなる彩りを添え、
ディズニー・パークの歴史にその名を永遠に刻むこととなりました。
この感動的なエピソードは、本アトラクションが持つ魔法を完璧に象徴しています。
そして、世界中から訪れる多くのゲストに愛され続ける「ソアリン」が
なぜこれほどまでに特別な存在であり続けているのかを、改めてファンに思い出させてくれるのです。

「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」で世界を巡る空の旅へ
2016年夏、カリフォルニア・アドベンチャーに「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」が登場しました。
このアトラクションは、空の旅を楽しむゲストをカリフォルニア州から世界各地へと誘い、
象徴的な名所や世界的に有名な建造物を巡る体験を提供します。
リニューアルされた映像では、カリフォルニアの風景に代わって世界を巡るルートが採用され、
万里の長城、タージ・マハル、エッフェル塔、さらにはマッターホルンの雪を頂いた山頂といった名所の上空を飛行します。

「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」の豆知識:
マッターホルンのシーンを撮影中、極寒の環境下で撮影機材が完全に凍り付いてしまうトラブルが発生しました。
機材が解凍されるまで撮影が2時間近く中断するという事態に見舞われました。

この体験では、壮大な新しい空撮映像に加え、
各シーンの場所を鮮明に感じさせる演出として香りも一新されました。
さらに、作曲家のブルース・ブロートンが、
ジェリー・ゴールドスミスによるオリジナルの楽曲を新ショーに合わせて忠実にアレンジ。
現地の民族楽器を取り入れ、ロンドンの伝説的なアビー・ロード・スタジオにてロンドン交響楽団と共に録音が行われました。

かつてはカリフォルニアの自然と美しい風景へのオマージュとして始まったこのアトラクションは
世界中のディズニー・パークへと展開を広げ、ゲストが一度のフライトで世界を一周できる体験を提供する
壮大な世界旅行へと進化を遂げました。

「ソアリン・アラウンド・ザ・ワールド」の目的地:

  • The Matterhorn (Swiss Alps)
  • Greenland
  • Sydney Harbour (Australia)
  • Neuschwanstein Castle (Germany)
  • Mount Kilimanjaro
  • The Great Wall of China
  • The Great Pyramids of Egypt
  • Taj Mahal (India)
  • Monument Valley (United States of America)
  • Lau Island (Fiji)
  • Iguaza Falls
  • Eiffel Tower (France)
  • Disneyland Resort (United States of America)


それでも、カリフォルニアの枠を超えて旅の舞台が広がっても、
このアトラクションの核心は変わらずに保たれました。
ゲストを空へと舞い上げ、編隊を組んで滑空し、
ディズニーランド・リゾートでの初登場以来「ソアリン」を象徴してきたあの壮大なスケール感と動きを
変わることなく提供し続けているのです。

カリフォルニア・アドベンチャーの「ソアリン・アクロス・アメリカ」に注目
「ソアリン」からタワーへ:離陸の準備は整いました。

「ソアリン・アクロス・アメリカ」は、雄大な自然の風景、象徴的なスカイライン、
そして有名なランドマークの数々を通じ、アメリカという国が持つ多彩な魅力を描き出します。
自由の女神像やマウント・ラシュモアといった名所も登場し、建国250周年を迎えるこの国の精神を称えています。

館内に入ると、「ウィングス・オブ・フェーム(Wings of Fame)」や
「レジェンズ・オブ・フライト(Legends of Flight)」といった展示エリアが来館者を迎えます。
ここでは、カリフォルニアで設計・製造された数々の名機に加え、
同地の航空史を切り拓いた20人の偉大な先駆者たち――夢を追い、それを実現させた人々――の功績が称えられています。
壁面には彼らの巨大な写真が掲げられ、エアハート、イェーガー、バニング、ロッキード、ヒューズといった
伝説的な飛行家たちの名が並びます。
彼らは、飽くなき探求心と大胆不敵な眼差しを抱き、航空科学の限界に挑み、空の未来を切り拓いていった人々です。

ゲストが手荷物をすべて座席下の収納スペースに収め、
最終的なシステムチェックが完了すると、いよいよ空へと舞い上がります。
そして、ニューイングランドの険しい海岸線から、広大なグランドキャニオン・ウェスト、
さらにはニューヨーク港の象徴的な光景に至るまで、アメリカ全土を滑空する旅が始まります。
特にニューヨーク港の眺めは、その後の旅の間ずっとゲストの心に残り続けることでしょう。

旅の途中、ゲストは西部の広大な平原、北部の原生地域、陽光あふれる島々の海岸、
そしてバイユー(湿地帯)の美しい風景など、アメリカという国を象徴する多様な景観を巡ります。

「ソアリン・アクロス・アメリカ」の豆知識:
制作チームは28,000マイル(約45,000キロメートル)以上の距離を移動しました。
制作には、ヘリコプターによる撮影が延べ900回近く、ドローンによる撮影も60回以上行われました。

ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー(ディズニーランド・リゾート)や
エプコット(ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート)で「ソアリン・アクロス・アメリカ」が始動することは、
このアトラクションにとって新たな章の幕開けを意味します。
それは、「眼下に広がる世界を新たな視点から眺める」という当初のコンセプトを大切に守りながらも、
進化を続けてきたアトラクションの歴史を物語るものです。
カリフォルニア上空を巡る旅から始まった当初から、アメリカ全土を横断する現在のフライトに至るまで、
「ソアリン」は常にゲストを誘い続けています。
喜びと興奮、そして自然への感謝に満ちた冒険へと飛び立つことの意味を再発見しつつ、
同時に「空を飛ぶ」という純粋でシンプルな感覚を味わうことができるのです。


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